股関節の症例

ハムストリングス損傷太ももの肉離れ)

もそも…ハムストリングスってどこ??

「ハムストリングス」とは、太ももの裏側にある大きな筋肉のグループのこと

  1. 半腱様筋(はんけんようきん)
  2. 半膜様筋(はんまくようきん)
  3. 大腿二頭筋(だいたいにとうきん)

膝を曲げる・脚を後ろに伸ばすといった動きに大きく関わっている主にこの3つの筋肉

走る・ジャンプする・ボールを蹴るなど、スポーツに欠かせない筋肉です。

 

肉離れってなに?

急に強い力がかかったり、筋肉が伸ばされすぎたりして筋肉の繊維が切れてしまうケガのことです。

 

<重症度>

1度(軽症)

少し筋肉に傷がついた状態
痛みはあるが歩けることもある

2度(中等症)

筋肉が部分的に切れ、腫れや内出血(あざ)が出る
歩行が困難になる

3度(重症)

筋肉が完全に切れてへこみが見えたりする
手術が必要になる場合もある

 

ではどうして肉離れになるのか? 

 

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  • 急なダッシュやジャンプで筋肉に大きな負担がかかる
  • 筋肉のアンバランス
    太ももの前(大腿四頭筋)は強くても、裏のハムストリングスが弱いと傷つきやすい
  • ストレッチ不足や疲れで筋肉が硬い状態になっている
  • 成長期の子ども
    骨が先に成長して筋肉が引っ張られやすく、肉離れが起きやすい

 肉離れのサイン

  • 「ブチッ」というような音と同時に強い痛みが走る
  • 受傷後すぐに腫れてくる
  • 数日で太ももの裏にあざが出る
  • 力が入りにくくなり、歩くのもつらくなる

 

どんな検査をするの?

  • 触診 →
    押したときの痛みやへこみを見る
  • 画像検査(MRIや超音波) →
    筋肉がどのくらい切れているかを確認

 

<応急処置>

肉離れ直後に大切なのが「PRICE(プライス)処置」と呼ばれる応急対応です。

筋肉の回復を早め、悪化を防ぐための基本的な方法です。

  • P/Protect(保護)
    まずはケガをした部位を守ります。「これ以上悪くしない」ことが大切
    サポーターやテーピングで固定、松葉杖を使って足に体重をかけないようにしたりします。
  • R/Rest(安静)
    無理に動かさず休ませ、筋肉が回復しやすい環境を整える
    「少しなら動かせるから大丈夫」と思って使い続けると、損傷が広がり治りが遅くなります。
  • I/Ice(冷却)
    氷や保冷剤を濡れたタオルに包んで、1回15分ほどを目安に1日に数回冷やす
    皮膚に直接当てると凍傷になるので、濡れたタオルで冷やし炎症(腫れや熱感)や痛みを抑えます。
  • C/Compression(圧迫)
    出血や腫れを広がらないようにするため、伸縮性のある包帯やバンテージで軽く圧迫
    強く巻きすぎると血流を妨げてしまうので、新しい靴下を履いた時のイメージで。
    指先がしびれたり冷たくならない程度にするのがコツです。
  • E/Elevation(挙上)
    横になってケガした足を心臓より高い位置に上げる
    クッションや枕の上に足をのせ、血液や体液が下にたまるのを防ぎ腫れをやわらげます。

※PRICEは「応急処置」であり「治療そのもの」ではありません。

 

<当院での施術方法>

 

鍼治療(自然治癒力の活性化)

ハムストリングスの筋肉(半腱様筋、半膜様筋、腓腹筋)や関連するツボに鍼
筋肉の緊張を和らげ、血流を改善して痛みの軽減と回復促進します

 

神経整体(神経バランスの調整)

股関節や膝の動きのバランスを神経の視点から整える

  • 関節がスムーズに動くように太ももの筋肉と神経(後大腿皮神経、坐骨神経)のつながりを調整
  • 運動神経へアプローチして再発しにくい体づくりを目指します

コンビネーション治療(ハイボルテージ ✕ 超音波)

  • ハイボルテージ電気
    痛みを抑えて筋肉の回復を促進
    奥の筋肉細胞を高速に揺らしつつ、外側からマッサージをしてを修復早めるイメージ
  • 超音波
    損傷深部の筋肉細胞を温めて血流改善

整体(骨格バランスの調整)

骨盤・大腿骨・膝・足首の軸を整え、太ももに余計な負担がかからないようにします。

「土台をまっすぐにして家が安定」するように、体の軸を整え筋肉が働きやすい状態になります。

 

当院では「鍼」「神経整体」「コンビネーション治療」「整体」を患者さまの症状に合わせてそれぞれ組み合わせ、回復を早めて再発を防ぐように調整します。

安心してスポーツや日常生活に戻れるように、日常生活での工夫や簡単なストレッチなどもお伝えしてサポートをしています。

 

 

 

 

 

 

|変形性股関節症

股関節のクッション役である「関節軟骨」がすり減り、骨が直接こすれて痛みや変形が起こる病気です。

股関節は上半身の体重を支える大切な関節で、骨盤と大腿骨(太ももの骨)がはまり込む形でできています。

軟骨が減ると股関節の隙間が狭くなり、骨同士がぶつかり合い「骨棘(こつきょく):骨にできるトゲのようなもの」が出来てしまうこともあり、このような症状が現れます。

・歩くと足を引きずる
・立ち上がるときに痛い
・階段の昇り降りがつらい

 

どんな人に多い?

  • 女性に多く、発症率は男性の約2倍
  • 発症しやすい年齢は40〜50代
  • 赤ちゃんの時、股関節がはずれる「先天性股関節脱臼」があった方
    装具で治療しても年齢を重ねると股関節に負担がかかりやすく、変形性股関節症が出やすい
  • 赤ちゃんの時、骨盤の受け皿が浅い状態「臼蓋形成不全」だった方
    その後遺症を持つ方が、中高年以降に発症しやすい

 <症状の特徴>

  • 股関節のまわり(お尻・太もも・膝のあたり)に痛みが出る
  • 歩き始めにズキッとする
  • 進行すると安静時にも痛む
  • 歩行障害(足を引きずる)が進行してしまう

 

<当院の考え方と施術方法>

 

 

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変形性股関節症は「保存療法(手術以外の治療)」がとても重要です

 
鍼治療(自然治癒力の活性化)

股関節に関係する筋肉(中殿筋・大腿四頭筋など)
股関節痛に有効なツボ(環跳・陽陵泉など)

に鍼で刺激を与えて

筋肉の緊張を和らげる血流を改善して痛みを軽減

 

神経整体(神経バランスの調整)

股関節まわりの神経(坐骨神経や大腿神経)や運動神経にアプローチ

関節がスムーズに動くよう神経伝達の乱れを調整筋肉の働きを取り戻して歩きやすくする

 

コンビネーション治療(ハイボルテージ ✕ 超音波)

大腿四頭筋・中殿筋など股関節を支える筋肉に刺激を与えて

炎症の抑制筋肉の回復促進

 

整体(骨格バランスの調整)

骨盤・大腿骨・仙腸関節のバランスを整える

股関節にかかる負担を軽減姿勢や歩行の改善

症状に合わせて、鍼や神経整体などを絶妙に組み合わせることで相乗効果が期待できます。

 

変形性股関節症は「加齢のせいだから仕方ない」と思われがちですが、早めのケアで進行を遅らせ、日常生活を快適に送ることができます。

 

当院では患者さまの症状に合わせて「鍼」「神経整体」「コンビネーション治療」「整体」を組み合わせて最適な施術をいたします。

日常生活でも取り入れられる工夫や簡単なストレッチなどもお伝えしています。

一人ひとりに合った施術で、安心して日常生活を笑顔で送れる様にサポートいたします。

安心してご相談下さい。