膝痛の症例

|変形性膝関節症

日本では約800万人が膝の痛みに悩み、痛みがなくてもレントゲンで変形が見られる人は2500万人以上。

日本人の5人に1人は膝の変形を抱えています。

つまり「違和感」を感じた時点で、もう膝は危険信号を出しているということ。

一生使い続ける大切な足だからこそ、今こそ早期予防・早期治療が欠かせません。

 

<主な症状と原因>

変形性膝関節症は、膝のクッションである 軟骨がすり減ることで起こります。

軟骨には神経がないので直接痛みは出ませんが、すり減った破片が膝関節を包む滑膜を刺激して炎症を起こすと「水がたまる」「腫れる」「痛む」といった症状が現れます。

  • 階段の上り下りでの膝の内側が痛い
  • 立ち上がりの最初の一歩が痛い
  • 正座やしゃがみこみが困難

一度膝の痛みが治ると安心される方も多いのですが、大抵の場合は軟骨が削れている状態です。

さらに、内ももの筋肉が衰えやすいため、膝が外側に引っ張られてO脚傾向になり、骨同士がぶつかり合って削れ、炎症と痛みを引き起こします。

 

進行するとどうなるの?

 

 

 

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軟骨がすり減り、続いて膝の骨が削れ傾いてしまい、姿勢も前かがみになりやすくなります。

視線が下がって転倒リスクが高まり、日常生活に支障が出てしまいます。

早めに気づいて対処することが大切です。

「階段がつらい」「立ち上がりに力がいる」など、ちょっとした違和感がサインです。

 

<自分でできること>

  • 体重管理
    5%の減量でも痛みが大きく改善することがあります
  • 筋トレ
    特に太ももの前側(大腿四頭筋)を鍛えることが効果的
    ただし、方向や回数を間違えると悪化します
  • 水中ウォーキング・自転車こぎ
    膝に優しく筋力強化が可能
  • ストレッチ・マッサージ・温め
    膝周りの筋肉を柔らかく保つことで痛みを和らげます
    (急な熱感は冷やして下さい)

 

<当院での施術方法>

まずは強い痛みや腫れを落ち着かせることが大切です

 

コンビネーション治療(痛みを抑える)

ハイボルテージ ✕ 超音波

「痛みの早期緩和」「炎症の鎮静」「筋肉や靭帯の回復促進」に効果があります

  • ハイボルテージ治療
    高電圧の電気刺激を使い、炎症や痛みを深部から抑えます。
    短時間で効果が出やすく「まず痛みをどうにかしたい」場合に効果的
  • 超音波治療
    超音波の微細な振動が体の深層組織まで届き、血流を促進、組織の修復をサポート
    腫れや炎症の早期改善に有効

鍼治療(筋肉をゆるめる)

少し痛みが落ち着いたら膝周囲の筋肉の緊張を緩めます。

鍼で血流を改善し、硬くなった筋肉を柔らかくして関節の隙間をつくると可動域が広がります。

「正座やしゃがむ動作がしやすい」「歩き出しが楽になる」効果が期待できます。

  

整体(全身のバランスを整える)

膝だけでなく、骨盤・股関節・足首の歪みも整えていきます。

O脚傾向の歪んだ体の使い方の癖を修正し、膝にかかる負担を分散、軸を揃えます。

姿勢が改善されて歩きやすくなることで、生活動作がスムーズになります。

 

神経整体(神経の流れを改善する)

痛みや動きに関わる神経の伝達を調整します。

筋肉が正し順番で働けるようになり、膝の安定性が高まります。

「再発予防」や「根本改善」を目指します。

 

<治療のゴール>

痛みを減らすだけでなく、将来的に手術にしなくて良いように早めのケアで進行を防ぎ「痛みの改善」から「根本ケア」まで段階的に進めます。

  • 体重を乗せる軸を調整
  • 屈伸するため筋肉の緊張を緩和
  • 正しい神経伝達に戻す

「階段の上り下り」や「しゃがむ動作」「正座」など日常生活の不安を解消します。

 

膝の痛みは「年齢のせい」ではなく原因と対策があります。

 

歩けることは、本人だけでなく家族にとっても大きな安心です。

膝の不安を一人で抱えずに、将来の自分と大切な人のために、今から一緒に歩み始めてみませんか?

一人ひとりに合った施術で、安心して日常生活を笑顔で送れる様にサポートいたします。

 

 

 

 

 

|半月板損傷

半月板とは?

膝関節の中にあるクッションの役割をする軟骨のこと。

左右それぞれに 内側半月板と外側半月板があり、大腿骨(ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間で、膝の動きを滑らかにして衝撃を吸収しています。

車のサスペンションのように、膝を守る大切なクッションです。

 

<損傷の原因>

半月板はスポーツ選手だけでなく、普段の生活や仕事中でも損傷することがあります。

・膝を深く曲げた状態でひねったとき

野球のキャッチャーのような動き

・ジャンプや着地、急な方向転換

バレーボールやバスケットボールなど

・狭い場所で小回りよく動くお仕事

調理師さんなど

・加齢による変化

年齢とともに半月板は弱くなります

 

<主な症状>

  • 膝の痛み
    特定の角度や動作で強く出る
  • 引っかかる感じ、急に動かなくなる
    (ロッキング現象)
  • 膝に水がたまる
    (関節水腫)
  • 階段や立ち上がり動作の不安定感

特に「ロッキング」とは、切れた半月板が関節に挟まり、膝が突然動かなくなる状態をいいます。

強い痛みとともに膝が止まるため、放置は危険です。

 

損傷したまま放置すると…

 

膝の骨に過剰な負担がかかり

・変形性膝関節症

・骨壊死
(骨に血流が届かず陥没する病気)

に進行するリスクがあります。

 

「年齢のせいかな」と自己判断せず、少しでも違和感を覚えたら早めにご相談ください。

手術が必要なケースもありますが、多くの方は手術をしない保存療法で改善が可能です。

 

<当院でのアプローチ>

 

 

 

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当院では以下のような施術を組み合わせて、膝の回復をサポートします。

 

コンビネーション治療(ハイボルテージ ✕ 超音波)

  • ハイボルテージ治療
    高電圧の電気刺激を使い、深部の筋肉や靭帯にまでアプローチします。
    炎症による痛みを短期間で軽減し、神経の興奮を抑える効果があります。
  • 超音波治療
    1秒間に数百万回という細かい振動を関節内に届け、血流を促進、損傷した組織の修復を助けます。

単独で行うよりも「痛みの軽減」と「回復の促進」同時に高い効果が期待できます。

 

神経整体(神経バランスの調整)

膝の動きは、太ももや腰、足首につながる神経の働きに大きく左右されます。

神経の伝達の乱れを整えることで膝関節のスムーズな動きを取り戻します。

 「筋肉を強く押す」のではなく、神経にやさしくアプローチして膝に余計な負担をかけずに改善を図れます。

 

整体(骨格バランスの調整)

半月板に負担がかかる大きな要因のひとつが「大腿骨(ももの骨)」と「脛骨(すねの骨)」の軸のズレ」

整体では、膝だけでなく股関節や足首の歪みも含めて整え、骨の軸を正しい位置に近づけます。

そうすると骨と骨が擦れにくくなり、半月板への余計な摩耗を防げます。

 

鍼治療(自然治癒力の活性化)

  • 膝眼(しつがん)
    膝のお皿の下にあるツボで、関節の動きを改善
  • 犢鼻(とくび)
    膝前面にあり、炎症を抑え痛みを軽減
  • 梁丘(りょうきゅう)・陰陵泉(いんりょうせん)
    膝周囲の血流を良くし、自然治癒力を高める 

これら膝まわりのツボを鍼で刺激することで膝の血流が改善

関節の隙間が保たれやすくなり、半月板への負担を減らすことができます。

 

半月板損傷はスポーツだけでなく、日常生活のちょっとした動きでも起こります。

 

・膝に引っかかりを感じる

・曲げ伸ばしがしづらい

・痛みが続く

などの症状がある方は、放置せず早めにご相談ください。

 

適切な施術と生活アドバイスで、将来の変形性膝関節症への進行を防ぎ、安心して歩ける膝を取り戻すお手伝いをいたします。