首の症例

|寝ちがい

寝違えは医学用語ではありません。

実際には頸(くび)まわりの筋肉・靭帯・関節包に起こる急性の炎症の総称です。

多くは同じ姿勢が長時間続くことで起こります。

睡眠中でなくてもソファでテレビを見続けた後などにも起こります。

  • 朝起きたら首や背中がズキッとして動かせない
  • 今まで同じ枕で寝ていたのに急に肩首が固まる
  • 首を回すと片側にだけ突っ張る
  • 肩甲骨の内側が痛む

こんな症状があれば、それは「寝ちがい」です!

 

なぜ起こるのでしょうか?

 

首は、ボウリング球相当のおもり(頭)を細い柱(頸椎)で支えています。

本来、背骨はS字カーブでしなり、負担を分散します。

ところが…

  • デスクワークやスマホでストレートネックぎみ
  • 背中が硬く猫背で上を向きづらい
  • 巻き肩で背中が常に張っている

こんな状態では、頸椎のカーブが浅くなり、夜に体を横にして寝ると、首の後ろ側の筋がずっと引っ張られたままになります。

 

結果

  • 血流が落ちて筋肉がこわばる
  • 椎間関節や靭帯に微小なストレスが蓄積
  • 朝、体を起こす/急に振り向く刺激で防御反射(ギュッと縮む反応)が起こる

→ 痛みが出る

 

今まで使っていた枕やマットが急に違和感を感じる時は「枕が合わない」のではなく、根底には頸椎〜背骨のカーブの崩れがあり、枕やマットを変えても再発しやすくなります。

 

<寝違えを招きやすい条件>

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熟睡しすぎ ー寝返りの減少

睡眠不足→爆睡

疲労

飲酒後など

 

新調した合わない寝具

首のカーブと合わない枕

沈み込みすぎる寝具

 

日中のクセ

長時間の前かがみ

肩こりで筋が硬い

同じ向きでうつ伏せ寝

  

<当院の考え方と施術方法>

「鍼灸」「神経整体」「整体」「コンビネーション治療」を施術します。

痛い所だけを施術するのではなく〝首、背骨のカーブを取り戻す〟ための全体調整を行います。

 

【首の可動域をチェック】

胸椎・肋骨の硬さ/肩甲骨の位置/神経の不具合

 

【痛みの出る動きをチェック】

「振り向き」「上向き」でどの「筋」「関節」が動きを止めているか特定

 

【急性期の鎮痛として】

鍼治療(自然治癒力の活性化)

トリガーとなる筋肉に浅め〜中等度の刺激を与え血流改善

 

コンビネーション治療ハイボルテージ ✕ 超音波)

深部の炎症と筋緊張を短時間で抑える

 

神経整体(神経バランスの調整)

頸神経周囲の〝つっぱり〟を解き、神経の伝達を回復

 

【再発予防の調整】

胸椎・腰椎の可動域を広げ、頸椎だけに負担が集中しない体へ

首の後ろの筋の常時緊張を解除

生活動作と寝姿勢の指導(枕の高さ説明)

 

単純な寝ちがいであれば、炎症が落ち着く1〜3週間のあいだに多くが改善します。

早期に適切な処置をすることで回復を短縮し、再発もしにくくなります。

 

<今夜からできる「首のカーブを守る」方法>

  • 枕は〝高さ〟より〝支え方〟
  • 後頭部だけでなく首の後ろ(頸椎のくぼみ)を軽く支える。
  • 胸椎と肩まで支えられる低くて大型な枕
     肩が沈むと首だけが曲がりにくくなります
  • うつ伏せ長時間は避ける
    片側へのねじれが続き、肩甲挙筋に負担
  • 就寝前1分の胸開き
    胸を張って深呼吸
    肩甲骨を寄せる→首の後ろの張りをリセット
  • ストレッチポールがあれば上向にストレッチポールに乗る

<受診の目安>

  • 痛みが強く首がほとんど動かない
  • 背中まで広く痛む、腕のしびれ・脱力を伴う
  • 頭の重みに耐えれない。

今まで使っていた枕が急に合わない、枕を買い替えても良くならない背景には、頸椎と背骨のカーブの乱れが隠れていることが多いです。

 

当院では鍼灸・神経整体・整体・ハイボルテージを組み合わせ、痛みを早く引かせる処置と背骨のカーブを取り戻す根本調整で、朝の「またやってしまった…」を減らしていきます。

 

無理に首を回さず、安心して早めにご相談ください。

 

 

 

 

 

|むち打ち

交通事故や転倒などの強い衝撃で起こる「むちうち」

  • 首や肩の痛み
  • 頭痛
  • めまい
  • しびれ 
  • 自覚症状はあるのに画像では「問題ない!」と言われる

整形外科でレントゲンやMRIの画像検査・リハビリをしても、つらい症状がなかなか改善しない。

そんな状態が長く続くむちうち症でお困りの方が多数おられます。

これは筋肉や靭帯の損傷だけでなく、神経や骨格のバランスなど目に見えない不調が残っているからです。

 

当院では〝画像には映らない問題〟に着目し、根本からの改善を目指しています。

 

むちうち症でよくみられる症状

  • 首や肩の痛み・こり
  • 頭痛、めまい、吐き気
  • 腕や手のしびれ
  • 全身のだるさ、集中力の低下

これらは放置すると慢性化し、生活の質を大きく下げてしまいます。

 

<受傷時に起こっていること>

衝撃で首の筋肉(頭板状筋・頚板状筋・胸鎖乳突筋など)が炎症を起こし、強い緊張で動かすのも困難な状態に。

痛みによる筋肉の緊張や血流障害で回復が滞り、しびれやだるさが長引きます。

頭が急激に振られる事で、首から背中にかけての神経が牽引され、神経伝達の乱れがおこり、しびれや自律神経の不調が現れます。

首への衝撃は背骨や骨盤にも影響を与え、身体全体に歪みを残します。

 

<当院での施術方法>

 

 

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むちうちは、筋肉・神経・骨格が複雑に関わり合っているため、症状ごとに的確なアプローチが必要です。

当院では次の4つの施術を組み合わせ、症状の原因を根本から整えていきます。

 

コンビネーション治療(ハイボルテージ ✕ 超音波)

高電圧の電気刺激と深部まで届く超音波(1秒間に数百万回の高速振動により細胞レベルで治癒促進)を組み合わせ、炎症や痛みに直接アプローチ。

急性期の強い痛みを和らげ、動かせる状態へ導きます。

 

鍼治療(自然治癒力の活性化)

鍼によって筋肉の緊張を緩め、血流を改善。内因性オピオイド(モルヒネ様物質)の分泌を促す事による鎮痛作用

身体が本来持つ回復力を引き出し、神経の働きも整えることで、症状を根本から改善へ導きます。

 

神経整体(神経バランスの調整)

神経整体では、圧迫や牽引により緊張を受けている神経を調整し、神経伝達の異常を整えます。

神経の働きが回復すると、痛みやしびれが改善し、全身の機能が安定していきます。

 

整体(骨格バランスの調整)

骨盤(仙腸関節)や背骨(胸椎、腰椎)などをやさしい刺激で整え、全身の骨格バランスを正常化。

痛みの再発を防ぎ、安定した身体づくりをサポートします。

 

むちうちは「時間が経てば治る」と考えがちですが、実際には適切な治療を早期に始めることが、回復を早め、後遺症を防ぐカギとなります。

当院では丁寧なカウンセリングのもと、一人ひとりの状態に合わせた治療プランをご提案します。

つらい症状でお悩みの方は、どうぞ安心してご相談ください。